剣舞・扇舞・吟剣詩舞のお稽古と和文化体験。京都&オンラインスクール。

詩吟について

漢詩の伝来と発展

小野妹子

小野妹子(遣隋使)

遣唐使

遣唐使(唐船)

日本へは600年から始まった遣隋使・遣唐使により伝わったとされ、751年には日本最古の漢詩集といわれる『懐風藻』が編纂されました。 日本漢詩の隆盛の頂点は、江戸期から明治初期にかけてで、「文人」と呼ばれる多くの詩人が輩出されました。

漢詩を吟じること

徳川綱吉の時代

徳川綱吉の時代

私塾

各地への広がり

では、この漢詩を吟じるという文化はどこから生まれたのでしょうか。一つには、平安朝時代に貴族社会で流行した「朗詠」が挙げられます。ただ、これが詩吟の直接のルーツとはいえません。

詩吟が生まれるきっかけになったのは、江戸中期、徳川五代将軍・綱吉の時代です。昌平坂学問所が設立され、漢詩の講義において、学生たちの興味を引くために漢詩に「節」をつけて読んで聞かせたのが始まりとされています。次いで、文化・文政期(1804〜1830年)には、広瀬淡窓(ひろせたんそう)が主宰する学問所でも同様のことが行われ、次第に他の私塾や各地の藩校に広がったとするのが定説になっています。

幕末の志士は、悲憤慷慨を表現するため、好んで詩を吟じたといわれます。彼らの漢詩は、剣舞の作品としても多く取り上げられています。

現代の詩吟

CDやテープが多く発売

CDやテープが多く発売

明治期以降、詩吟は剣舞の広がりと同様に各地で流派が作られ、習い事の一つとして広まっていきます。特に、昭和とともに始まったラジオ 放送は吟詠に大きな啓蒙を与えました。

戦時下では国威高揚に資するものとして奨励され世間に広がりましたが、戦後は古今の名詩を味わい、美しい日本語をもって表現するといっ た芸術性が前面に出されるようになりました。

なお、かつてCDやテープがなかった時代は、お稽古や舞台で生吟詠(「地吟」という)で剣舞が舞われており、そのため、どの剣舞流派でも詩吟の 稽古が並行して行われていました。現在は詩吟が挿入されたCDやテープが多く発売されているため、舞だけを指導する流派も多数存在します。

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